2019年04月11日
シャンパーニュ・セミナー
シャンパーニュのテイスティングセミナーに参加しました!
紹介されるメゾンはボーモン・デ・クレイエール!
講師は同メゾンの最高醸造責任者オリヴィエ・ピアッツァ氏!
シャンパーニュ地方のテロワールの説明に始まり、
シャンパーニュの製法まで、1時間30分を超える熱意ある講習!
特に熱心なお話だったのが、クール・ド・キュヴェと呼ばれる、
同メゾンが実践する純度の高い果汁の圧搾法!
品質へのこだわりがヒシヒシと感じられました!
待望のテイスティングは6アイテム!
① 2012 Fleur de Meunier Brut Nature
同メゾンのこだわりである
ムニエ種100%で造られるブリュット・ナチュール!
うっすらとピンク色がかった濃い色合い。
いちごジャムを思わせる果実味。
後味に感じる甘味が特徴的で、
親しみのある味わいが好感を持てます。
② Grande Reserve Brut
生産量の80%が輸出される同メゾンの主力シャンパーニュ。
使用葡萄品種はムニエ60%、シャルドネ25%、
ピノノワール15% と、黒葡萄が主体となっています。
キリッとした酸味とバランスの良い果実味。
口当たりは軽快で、飲み飽きしない味わいは、
シャンパーニュのスタンダードにふさわしい仕上がりです。
③ 2009 Fleur Blanche Blanc de Blancs Brut Millesime
シャルドネ100%のブラン・ド・ブラン。
近年では葡萄の作柄が最良の2009年ヴィンテージ。
熟成したシャルドネ種の特徴である
ブリオッシュのような香ばしい香り。
厚い果実味と長い余韻。
複雑味もあり、今回のテイスティングでは、
もっとも完成度が高いと感じました。
④ 2008 Fleur Noire Blanc de Noirs Brut Millesime
ピノノワール70%、ムニエ30%のブラン・ド・ノワール。
①と同様黒葡萄のみで造られていますが、
こちらの方がより洗練を感じます。
果実味は厚く、酸味は穏やか。
ほどよい熟成感が心地よく、
ブラン・ド・ブランとは対照的な味わいが、印象的でした。
⑤ 2008 Fleur de Prestige Brut Millesime
ミレジメとしては最もベーシックなアイテムですが、
同メゾンがこだわる熟成シャンパーニュの味わいを、
存分に楽しむことが出来ます。
香ばしいナッツ系の香り、白桃のコンポートを思わせる果実味。
葡萄品種はシャルドネ50%、ピノノワール40%、 ムニエ10%。
Nostalgie Brut Millesime
同メゾンのプレステージ・シャンパーニュ。
10年以上の熟成を前提に造られているそうです。
12年を経過していますが、泡立ちは溌溂としており、
第一印象はドライな口当たり。
飲み込むほどに感じる心地よい熟成感。
ドライフルーツの風味や
高アルコールのリキュール感が持ち味。
料理に合わせるよりは、単体で楽しみたい逸品です。
葡萄品種はシャルドネ65%、ピノノワール30%、 ムニエ5%。
【テイスティング総評】
同メゾンがこだわるムニエ種という黒葡萄に注目。
ピノノワール種とシャルドネ種に隠れがちな同品種の持ち味を、
最大に生かすシャンパーニュ造りを行っているところに
同メゾンの強烈な個性を感じました。
もうひとつオリヴィエ・ピアッツァ氏が
何度も口にした『熟成』という言葉。
シャンパーニュは熟成させてこそ真価が現れるという
同メゾンのシャンパーニュ造りの哲学が、
6種のテイスティングを通してよく理解できました。
ありがとうございました
Posted by 葡萄酒家とテリーヌテリーヌ at 17:30│Comments(0)
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